国際情勢

「メキシコ麻薬戦争」は「イスラム国」より凶暴で悲惨だった

北米の国メキシコで今も続く「麻薬カルテル」の縄張り争い、そして麻薬密輸組織を壊滅させたい政府との3つどもえの「メキシコ麻薬戦争」に終わりが見えません。現在は一時に比べれば治安は多少改善したようですが、先日も警察官が15人殺害されるという事件が発生しており、依然として世界でも有数の危険な国に変わりありません。

メキシコで警察官15人殺害 麻薬組織の犯行か(NHKニュースWEB)

2006年に政権を獲得したカルデロン前大統領のもと、麻薬カルテルの撲滅をめざし始まったこの戦いは一般市民をも巻き込み、およそ10万人以上の人が殺害されたともいわれています。

また、麻薬密輸の利権争いによる敵対組織への襲撃も後を絶たず、斬首して見せしめにしたり、遺体を橋から吊るしたりとその残虐性はあまりにも衝撃的なもの で、画像などが数多くネットで出回っています。(「メキシコ麻薬戦争」で画像検索すると次々と残酷な画像が出てきますので心臓の弱い方は検索しないほうが・・・)

『メキシコ麻薬戦争』 ゴッドファーザーよりヤバイ現実(現代ビジネス)

争いのピークだった2007~2010年に比較すると現在のメキシコは、大物麻薬カルテルリーダーの逮捕や殺害で、麻薬カルテルの弱体化がすすんでおり、政府による対策は一定の効果を上げているようです。とくに2014年にメキシコ最大の麻薬王「ホアキン・グスマン」が逮捕された際には大きな話題となりました。

メキシコ最重要手配犯の「麻薬王」逮捕、米国との合同作戦で(ロイター)

さてその「メキシコ麻薬戦争」の恐ろしさ、異常さを現地の生々しい映像でとらえたドキュメンタリー映画「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」が4月11日より全国の映画館で順次公開されます。こちらがその予告篇です。

麻薬カルテルはある意味で羨望の対象となっており、警察さえ癒着してしまうという腐りきった状況なのです。しかしこの危険ななかに飛び込んで取材し映画にしてしまうのもスゴいですよね。監督のシャウル・シュワルツ氏は命の危険を何度も感じたそうです。

“麻薬戦争”に見る闇の深層(NHKオンライン)

まさに暴力の連鎖ともいうべき無法地帯となっているメキシコ。ですが危険ドラッグが蔓延し社会問題となっている日本ももはや対岸の火事とは言えないのかもしれません。

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