雑学

下痢に麻痺そして記憶喪失に!恐ろしい「貝毒」

牡蠣やつぶ貝ほっき貝アサリにホタテ・・・などなど日本人は昔から貝類が大好きですよね。

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最近ではミネラルやアミノ酸が多く含まれている「貝」は世界的な健康志向の高まりで注目されています。

そんな我々にとって身近な「貝」がときに重篤な食中毒を引き起こします。それらのほとんどは「貝毒」と呼ばれています。

よく貝を食べてあたったという話を聞くことも多いかと思いますが、下痢や嘔吐くらいならよくある話です。ですがときに「記憶喪失」になってしまう恐ろしい「貝毒」があるのをご存じでしょうか?

「ザ!世界仰天ニュース」9月2日の放送では「危険な食べ物SP」としてこの危険な「記憶喪失性貝毒」による集団食中毒を取り上げています。

ときは1987年11月。カナダ東海岸のプリンス・エドワード島周辺で、養殖のムール貝を食べた人たちの間に集団食中毒が発生しました。

107名の患者のうちほとんどは嘔吐、腹痛、下痢、食欲減退などが主な症状だったのですが、とくに重症だった患者には記憶障害や痙攣等が現れて、そのうち4名が死亡、12名に記憶障害の後遺症が残ったのです。死亡した4名は脳内で学習や記憶に関与する部位の「海馬」というところに破壊が認められたそうです。

その後の調査の結果、ムール貝からアミノ酸の一種である「ドウモイ酸」というものが検出され、原因物質として特定されました。そして、記憶喪失という特徴ある症状から、ドウモイ酸は「記憶喪失性貝毒」ともいわれるようになったんだそうです。

記憶喪失そして死に至るという恐ろしいこの「記憶喪失性貝毒」ですが日本では今のところ発生したことはないそうです。日本ではしっかり調査を行い、貝毒が基準値を超えると出荷できないので一般に流通している貝は大丈夫ですのでご安心を。

しかしなぜ貝は毒をもつのでしょうか?こちらのページで詳しく説明されています。

魚や貝の毒―なぜ毒を持つのか?―(農林水産省)

貝自身が毒をもっているのではなく、貝が有害なプランクトンを食べそれらが蓄積することが原因のようですね。日本では厳しい出荷規制もあり毒性の強い貝を食べることはほとんどありませんが、海外で貝類を食べる場合には注意が必要ですね。

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