事件・事故

24年経っても今だ消息不明「風船おじさん」はどうなっているのか?

今から24年前、ワイドショーやニュースで注目された「風船おじさん」を憶えているでしょうか?

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「風船おじさん」こと鈴木嘉和氏

1992年11月23日。琵琶湖の湖畔から「風船おじさん」こと、鈴木嘉和氏(当時52歳)はヘリウムガス入りの風船26個を付けたゴンドラ「ファンタジー号」に乗り、太平洋を横断する大冒険へ出たのです。わずかな食料と携帯電話そしてパラシュートなどを積んで・・・

当初の計画では、日本上空を流れるジェット気流に乗れば、およそ40時間でアメリカに到達する予定となっていました。

しかし出発から2日後の11月25日には「ファンタジー号」から「SOS信号」が発せられます。このため海上保安庁の捜索機が飛び立つこととなりました。

信号の発信場所は宮城県の金華山沖の上空およそ2500メートルの地点でした。

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海上保安庁が撮影した「風船おじさん」

ところが、いざ捜索機が「風船おじさん」のところへ向かってみると、彼は手を振ったり、座り込んだりするなどして、「SOS信号」を止めてしまったのです。それから捜索機は3時間ほど彼の監視を続けていたのですが、雲間に「ファンタジー号」が消えてしまったために捜索を打ち切るほかなくなったのでした。

その後、「風船おじさん」がどうなったのかはわかりません。今だ消息不明のままなのです(ネット上で噂された「アラスカで遺体発見」というのはデマです)

 

さて、この消息不明からさかのぼることおよそ半年前の4月。ヘリウム入り風船で多摩川から千葉の九十九里浜を目指すという試験飛行を行っていた「風船おじさん」

その時の模様がこちらです。

「風船おじさん」は、飛行を止めるよう説得を続けていた警察の制止を振り切って飛行を断行します。呆れて煙草をふかす警察官の表情がなんともいえないですよね。

この試験飛行ですが当初は高度400メートル程度で飛ぶ予定だったのですが、椅子に付けていた重石の紐が切れるというアクシデントが発生してどんどん上昇してしまうのです。その高度は4500メートルにも及んだのです。

ぐんぐん上昇する風船に焦った「風船おじさん」は風船の紐をライターで焼き切り、徐々に高度を落としていく作戦に出ました。この作戦はなんとか成功し、出発地点から約24キロ離れた大田区の民家の屋根に不時着しました。

幸いにも彼の被害は左手に軽傷を負う程度で済んだのですが、その後警察にはこってり絞られたそうです。

 

この何とも人騒がせな「民家不時着事件」で終わっていれば、彼も今頃バラエティ番組などで「あの人は今」などの企画にも出ていたかもしれません。しかし彼は莫大な借金を返すためにメディアの注目を集める無謀な「風船で太平洋横断」という賭けに出たのです。

残されたご家族は現在も彼の残した借金を肩代わりして支払っているそうです。

 

大空に飛び立ってから24年。彼は今ごろどこでどうなっているのでしょうか・・・

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