国際情勢

人質を斬首するイスラム国を批判し中東の盟主サウジの公開斬首は許される矛盾

日本人2名を人質に殺害を予告し、多額の身代金を要求した「イスラム国」。

こちらがその「日本政府および日本国民へ」と題された彼らの脅迫動画です。

淡々と語る真ん中の黒装束の男と不安そうな表情でひざまづく2人の日本人。わずか1分ほどの動画ですが、日本もいよいよ対岸の火事とは言えなくなってきたと感じますね。

今回イスラム国が公開した今回の脅迫動画ですが、合成ではないかという声があります。よく見ると確かに影の方向が2人まったく違いますね。また、音声もノイズを消したりして場所を特定されないよう加工しているとのことです。

さて、過去にも米国人ジャーナリストや英国人ボランティアを斬首し、その模様をネットで公開して世界を震撼させた「イスラム国」ですが、米国の同盟国であり中東の盟主と呼ばれる「サウジアラビア」がいまだ「公開処刑」を行い、斬首を繰り返していることはあまり大きな話題にはなりません。なぜなのでしょうか?

ニューズウィークによると、2013年にサウジアラビアで斬首刑になった者はおよそ80人だそうです。しかも市民が野次馬となってその死刑の様子を見られる「公開斬首」なのです。処刑が行われる首都リヤドのディーラ広場は通称「首切り広場」とか「ぶった切り広場」などと呼ばれているそうです。

穏健サウジの「ぶった切り広場」(ニューズウィーク日本版)

このような「公開処刑」をしている国は世界でもサウジや北朝鮮などごくわずかです。明らかに時代遅れの野蛮な処刑が日々繰り返されている現実をどう考えますか?

世界最大の産油国で重要な同盟国であるサウジアラビアの蛮行は見て見ぬふりをし、イスラム過激派の斬首を批判する欧米諸国。なんだか矛盾していますよね。

-国際情勢